これから人間らしさがどう変わっていくのか、真剣に考え続けていた。一昔前より便利で合理的な生活ができる手筈は整っているのに、現代人は全然幸せそうにみえないことに疑問を持っていた。心理学をはじめとする認知科学側面から人間の心や身体の機能について学びながら、社会の現状を知る中で、ただ生存しているだけでは”良い”生を全うできないと感じた。パーソナライズされた各々の幸福を求めて生きている。そのパーソナライズされた幸福を求めている理由は、自分の存在は世界にとって代替不可能なものだと実感するという共通点があるのではないかと、一旦答えを出している。代替不可能な自分、自分らしい自分について、調査を進めることにした。特に、自己表現がしやすく、"自分らしさ”の巣窟であるSNSには昔から興味を持っていた。ここに書かれている文章は、私の中にある数少ない一貫してある信念だ。