夏日に照らされて暖かくなってしまったプールのような、だらしがない曇りの朝、自宅から最寄りの駅まで歩いた。右足を出して、踏み込んで、左足を出して、踏み込んで、そうして前進していく。歩く感覚を味わいながら、今日の自分の心身の調子を伺う。まっすぐ歩けるけれどや活力はなくて重くて、けれど体調のそれ自体が悪かった昨日や一昨日よりも強く踏み込めて前には進める。水を一口飲んで咳き込んだ拍子に頭の奥で鈍い痛みがした。この身体とこれからもずっと向き合って行かなければならないんだなとなんとなく思った。意識が身体を超えられるのはいつになるのだろうか。私の身体と意識はどうも、不揃いなパーツ同士な気がしてならない。