自我に思春期を忙殺された類の人間なので気を抜くとすぐに乱雑な管理になる。眩しい夏も、切ない秋も、冷たい冬も本当に苦手だけど春は浮ついているからもっと苦しい。助けを呼べないとか、小さなことができなくなるとか、そうして少しずつ状態が悪くなる。思考が発散して上手く処理できないときは、それを超えるたくさんの情報を詰め込む。例えば書物を大量に消費して頭をシャットダウンさせる。そうすると息が吸い込みやすくなる。自分を飼い慣らすことがいちばん難しい。こういうときは嫌な思い出ばかりが連想される。同級生から無視されたこととか、寝ぼけて参加したゼミとか、修学旅行の写真鑑賞会での失言とか、視聴覚室で読んだ恥ずかしい作文とか、好きな人とのメールでの誤字とか。自分へのどうしようもない絶望感と隣り合わせで生きていたことを最近うまくいきすぎて忘れていた。コンサータもらい忘れると、すぐこうなる。自分はなんて弱い人間なんだろう。