不思議な夢をみた。

ぬるい空気。ゆるい服。中途半端な明かり。そこにゆっくり時間が流れていたけど、私の心臓だけはギュッと苦しかった。凹凸が少ない楕円形の、3人がけの硬いソファーが2つ連なった6人乗りの空飛ぶ乗り物、前列の運転席でハンドルを握って限界に近い速度で移動していた。恐ろしいものに追われていたので、目的地である塔の麓に到着しその乗り物から飛び降りた。硬くザラザラした赤黒い地質で傾斜の激しい道がありの巣のように複雑で、縦にも横にも深い。でも天井はなくて、空は高くその土地そのものが高いところにポツンと浮かんでいるような、場所にいた。建物の中を歩くと、鍾乳洞のようにひとつひとつに部屋があることがわかった。パステルカラーの羽毛ぶとんやリボンやレースが詰まっている部屋の壁一面のガラスから淡い水色の空と薄い雲を見つめて、やっぱりこの鍾乳洞は空に浮かんでいることを再認し、地上がみえなことに恐怖した。

部屋に入って、自分のパソコンを開いた。仲間の状況を確認しながら計画を立てていた。知り合いのようだが、あまり好感を抱いていない、ある男が部屋に入ってきた。声をかけて、「君のidを知ってから、君が登録している情報をハッキングして、色々みたんだけど、君ってすごく面白いね。」と言われて、すごく不快になりもっとその男のことがさらに苦手になった。