やっぱり,情緒を殺して,自我を薄く伸ばしながら,私じゃないただの器になって,生きていたい。なぜか,何もかもが上手くできない時がある。何か悩み事がある訳ではない。むしろ,全てが自分の幸せな方向に向かって走り出していて,私は幸せなはずだ,どう見ても幸せなはずだ,こんなにも条件は揃っているはずだ。でも,すごく苦しくて,何もできなくなってしまって,何も考えられなくなってしまう。何を渇望しているのだろう。薄暗い部屋のすみで丸くなって,インターネットと,荒れている情緒の海をぼーっと眺めている。眠くても,罪悪感や自己嫌悪感が積もって,寝ることはできない。酸化した不味いブラックコーヒーの飲み過ぎで,内臓に毒素が回っていてる。私という感覚が強すぎて,もう耐えきれない。制御できない自分に,他人を巻き込みたくはない。他人に迷惑をかけるような愚かなことはしたくない。自分が弱い人間すぎて,もういやだ。制御できない情緒は要らない。とにかく邪魔だ。ただの器になりたい。机に溜まったマグカップを片付ける,食器を洗う,キッチンを掃除する,生ゴミのついでに,この膿んだ情緒も捨てる。